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窯元やまの
profile
大上正行(おおがみまさゆき)

profile
大上正行(おおがみまさゆき)
十四代目
生まれ年:1958年
作陶開始年:1976年
学歴・修行歴
伊勢・奥田康博氏に師事
主な受賞歴
兵庫県工芸美術展入選・入賞 数回
兵庫県展 入賞
全関西展 入選 数回

The state of the workshop
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Works


撮影:青谷 建
Interview
「自作のうつわ」という原体験を次世代に贈る、江戸時代から続く窯元やまの・大上正行のまなざし
土の声を聴き、飾らぬ美を醸す。丹波の風土を写した「実用」の形
窯元やまの 大上正行さん(以下、正行さん)が生み出すのは、焼き締めや自然釉(しぜんゆう)が織りなす、黒やこげ茶、灰色といった滋味深い色調のやきものだ。
「うちは観賞用よりも、暮らしで使ってもらってこそのうつわですから」
そう語る正行さんの言葉の通り、そのフォルムはどこまでも端正で、装飾をそぎ落としたシンプルさが際立つ。釉薬を使わず、土そのものの表情を見せる焼き締めの質感は、手に取るとどこか温かく、丹波の土が持つ力強さを伝えてくれる。
ギャラリーの入り口には季節の植物が焼き締めの壺に生けられている。植物と合わさると潔く黒子となり、彩る空間を華やかに引き立てるその姿は、正行さんの「実用」を体現しているかのようだ。

遊び場は「登り窯」。脳内に刻まれた陶工への道
江戸時代から続く「窯元やまの」の長男として生まれた正行さん。 子どもの頃の遊び場は、山や川、そして裏山にある登り窯だった。
「もう使われていない山のなかにある登り窯のまわりでよく遊んでいましたね。子どもにとっては秘密基地のような場所。祖父はいつも作務衣にもんぺ姿で、蹴りろくろを黙々と回していてね。作業場はどこか聖域のような、安易に近寄ってはいけない場所だという感覚がありました」
長男だった正行さんは、年に一度、家族親戚が一堂に会するときにはいつも「お前も陶芸をやるもんやで」と言い聞かされて育った。 その言葉が知らず知らずのうちに正行さんのなかに深く根を張り、高校を卒業する頃には迷いなくやきものの道を選んだ。
修業先に選んだのは、三重県伊勢市の神楽窯。そこでいちばん印象に残っているのは「土練り」の工程だという。
「1日30kgほどある土を、朝から晩までひたすら練り続けるんです。1時間経っても休みなし。腕はパンパンになりました。でも、次第に腕の力ではなく体の重みを使って練る方法を体得しました。いかに短時間で完璧に空気を抜くか。仕事の基本を体で覚えましたね」
400人の子どもたちと向き合う。「自作のうつわで食べる」という原体験を贈る
現在、正行さんの仕事の大きな柱となっているのが、年間9ヶ月にも及ぶ陶芸教室だ。 時には一度に100〜400人もの学生を相手に、その手で土に触れる喜びを伝えている。
「『暮らしで使うものを作りましょう』と提案しています。置き物は飽きたらどこかへ行ってしまうけれど、お茶碗やカップなら毎日使う。自作のうつわでご飯を食べる体験は、いつか『これが丹波焼なんや』と実感するかけがえのない思い出になると思っています」
教室で、正行さんが特にこだわって伝えているのは、うつわの重さだ。
「最近は軽いものを好まれる方が多いですが、薄すぎれば割れやすくなる。実用性を考えれば、ある程度の厚みと頑丈さが必要です。重さと使いやすさの絶妙なバランス。それこそが、やきものの機能美ですから」
朝2時の暗闇から動き出す。窓が切り取る「一瞬の秋」を愛して
正行さんの1日は、深夜2時に始まる。 「夜は8時半には寝て、2時か4時には目が覚める。予定を確認し、夜明け前のドライブに出る。朝一の澄んだ空気を吸い1日が始まる。嫁はんには”徘徊やないか”って笑われますけどね(笑)」
30年以上変わらないこのルーティンが、正行さんの創作のリズムを支えている。教室での講義が続き疲れた体を癒やすのは、一日の終わりの入浴時間だ。
工房の窓からは、丹波の四季折々の山々の風景が広がる。工房からの見える景色が美しいのだと頬をゆるめる。
「窓がちょうど写真のフレームのようになっていてね。紅葉の時期、緑が少し残ったところに赤や黄色が重なり合う瞬間は、言葉にできないほど美しい。あの景色が見られる紅葉シーズンの一週間が楽しみなんです」
1年のうち3分の2を陶芸体験教室に捧げ、やきものの魅力を伝え続ける。その傍らで、窯元の訪問客が気持ち良く過ごすため、草刈りなどの管理も怠らない 。正行さんはこれからも、丹波の土を愛し、次世代へその心をつないでいく。
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窯元やまの
Address
〒669-2135 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭385
TEL
FAX
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陶芸教室
初めての方でも楽しんでいただける陶芸教室です。
下記の料金は個人様用の料金、時間となっております。
別途、団体様用の料金もございますので、詳しくは窯元やまのホームページをご覧ください。
体験可能日:第一月曜日(祝日の時は翌平日)を除く全日
受付時間:8時~15時30分
予約:必要
当日受付:お問い合わせください
<粘土細工>約60分/1名様 1,650円
・受入人数(最大):1,000名
・仕上り日数:30~45日
※釉薬は3色の中から選んでいただけます
<絵付け>約20分/湯呑 770円、皿 990円
・受入人数(最大):1,000名
・仕上り日数:20~30日
※釉薬の希望は不可


